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長芋は皮ごと食べられる? 栄養を逃さないコツとは 管理栄養士に聞いた

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{“excerpt”:”長芋がおいしい季節です。とくに晩秋は「秋掘り」といわれる新物が店頭に並び、みずみずしい味わいを楽しめます。長芋を調理する際、ぬるぬると滑るので、皮をむくのに手間取ることがあります。そのまま皮ごと食べても問題ないのでしょうか? 長芋の栄養メリットや栄養を逃さない食べ方などについて、管理栄養士の藤田えみこさんに伺いました。”,”contents”:[{“acf_fc_layout”:”paragraph”,”ad”:[],”title”:””,”text”:”

 長芋がおいしい季節です。とくに晩秋は「秋掘り」といわれる新物が店頭に並び、みずみずしい味わいを楽しめます。長芋を調理する際、ぬるぬると滑るので、皮をむくのに手間取ることがあります。そのまま皮ごと食べても問題ないのでしょうか? 長芋の栄養メリットや栄養を逃さない食べ方などについて、管理栄養士の藤田えみこさんに伺いました。

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 長芋は皮ごと食べられます。皮は実より栄養価が高く、多くの食物繊維とポリフェノールが含まれている部分です。食物繊維は腸内環境を整えて便秘の解消に役立ち、ポリフェノールは細胞の酸化を防ぎ、老化の遅延や病気の予防が期待されています。

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 皮ごと食べる際は、しっかりと洗って汚れや泥を落とすことが大切です。ヒゲの部分は硬い食感なので、ガスコンロやバーナーを使って軽くあぶるか、包丁やピーラーなどで軽くこすると、取り除くことができます。農薬が気になる場合、食品用の重曹水やクエン酸水で洗浄し、最後に清潔な水ですすいでください。

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 皮付きのまま調理することで、手がかゆくなるリスクも軽減できます。長芋を調理して手がかゆくなる原因は、皮の近くの白い部分に含まれているシュウ酸カルシウムです。針状結晶の成分で、食べるときは影響しないのですが、皮膚に触れるとかゆみが発生します。皮ごと調理すれば、白い部分に直接触る機会が減るので、かゆくなる不快さも解消されるでしょう。

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 皮付きのままで長芋を食べると、皮の香ばしさも楽しめます。さらに食材の無駄を防ぐこともできるので、食品ロスの削減にもつながるでしょう。

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 長芋は「山うなぎ」と呼ばれ、スタミナがつく食べ物として、昔から食卓で親しまれてきました。現代の栄養学から見ても、健康にうれしい栄養成分がたくさん含まれています。

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 代表的なものとしては、前述した腸内環境を整える食物繊維のほか、ジアスターゼなどの酵素が含まれており、消化を助けて胃腸の働きを整えます。また、疲労回復や糖質の代謝を促進するビタミンB1、むくみを予防し血圧をコントロールするカリウムも豊富です。

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 一般的にイモ類の生食はできませんが、長芋はでんぷん分解酵素のアミラーゼを含んでいることから、生でも食べられるのが特徴です。加熱すると、長芋に含まれるジアスターゼなどの酵素やビタミンB群が損失してしまいます。栄養を逃さず摂取したい場合は、皮付きのまま生で食べるのが良いといえるでしょう。

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 一方、加熱することで食物繊維がやわらかくなり、消化しやすくなります。胃腸の弱い方は、加熱して食べるのがおすすめです。

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 長芋と相性の良い食品に挙げられるのは、納豆です。長芋のアミラーゼが納豆のビタミンB群の吸収を助けるため、効率良く栄養がとれます。ちなみに、長芋と組み合わせることで味の癖が少なくなり、納豆が苦手な方でも食べやすくなりますよ。

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 また、カツオ節をプラスすると、旨味成分が加わってよりおいしくなり、たんぱく質やミネラルの補完効果も期待できます。たとえば、千切りにした長芋を納豆と和え、カツオ節としょうゆをかけると、栄養も旨味もアップ。ほかにも、バターを引いたフライパンで長芋の両面を焼き、カツオ節や青海苔をトッピングすると、栄養たっぷりでおいしいですよ。

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 長芋は、太くて重量があり、表面がでこぼこしていないものを選びましょう。また、皮にハリがあって、傷がないものがおいしいといわれています。

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 保存するときは、丸ごとポリ袋に入れ、軽く口を閉じて冷蔵庫の野菜室へ。乾燥に注意してください。使い残した場合は、切り口をラップでぴっちりと包んで冷蔵保存します。旬の栄養とおいしさを、存分にとりたいですね。

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